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掃除してたらでてきた本 <隣り合わせの灰と青春>
2006 / 05 / 30 ( Tue )
wiz_beny.jpg


掃除してたら古い本が出てきた。

「隣り合わせの灰と青春」
ベニー松山・著

ゲーム「ウィザードリィ」の世界を小説化したもの。

プレイした人なら判るかもしれないが
ウィザードリィとゲーム自体には大雑把なストーリーがあるだけで
昨今のゲームのようなイベントが数多く用意されているわけでもない。

キャラクターを選んで装備を整えると、
あとの大半がひたすらダンジョンに潜って敵と戦うという物。
装備も店で買えるものなど高が知れているので
敵と戦って宝箱から拾うしかない。

思えば今のRPGに比べると非常にストイックと言うか
不自由なゲームだと思う。
宝箱を開けるのにしくじる場合があり最悪全滅する。
低いレベルの敵でも一瞬のうちにクリティカルヒットと
言って一撃で殺される可能性がある。
死んだといって復活させるには下手すると失敗して
二度と戻らない可能性もある。
成長させるのには宿屋に止まって寝ないと成長せず、
知らない人はどんどん宿泊してすごく老化が進む。
(このゲームには老化がある)
年を食えれば食ったで復活し難い。

呪文だって唱えれる回数が決まっていて、
例え高レベルの呪文が唱えれる状態でも
低レベルの呪文を使い切ったら回復させない限り唱えられない。

・・・とまあ数えだしたら切りが無い。

下手すると投げ出しそうな話に聴こえないでもないが
なぜかそれでもダンジョンに潜ってしまう。

その理由はやはり不自由さの中にあると思う。
リアルの世界で自由になる事なんて早々無い。
それでも成長し勝ち取る。
良い宝なんて10回潜っても出てこない時は出て来ない。
それでも潜る。

一度プレイした誰しもがそんなシビアなゲームの中で
感情移入してダンジョンの息遣いを感じた人も居るのではと思う。
本著はそんな架空の中の不自由さで酒場でくだ巻きつつ
ダンジョンに潜ったりする人々のお話です。

面白い作品です。

関連:スタジオベントスタッフ


wizといったら末弥純のイラスト。
このイラストがまたかっこいいんですよ、これがまた。

末弥純画集 ウィザードリィ
末弥 純
新紀元社 (2006/05/18)

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